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zoom RSS 長崎でのパグウォッシュ会議に参加しました

<<   作成日時 : 2015/11/15 09:32   >>

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 11月1〜5日、長崎で開催された第61回パグウォッシュ会議世界大会に参加しました。パグウォッシュ会議は核廃絶と平和に関する世界の課題について科学者や専門家らが議論するというもので、私は今回初めて参加する機会を得ました。長崎・伊王島のホテルに40カ国200人が5日間ほぼ缶詰になっての議論でしたが、核兵器廃絶と中東情勢という二大テーマがありました。

 核兵器廃絶に関しては「核兵器のない世界のための具体的な措置」という部会に参加して、核兵器の法的禁止の可能性や、禁止アプローチと他のさまざまな中間的軍縮措置との関係などを議論しました。(私が部会に提出したペーパー(英文)はこちら。)
 最終日にパグウォッシュ評議会によって発表された長崎宣言には、次の一文が盛り込まれました。核兵器の非人道性から法的禁止を求めるうねりが正当に認知されたものといえます。
 「国々と市民社会、国際組織が連携して核兵器の法的禁止を目指す全世界的なイニシアティブが、核の脅威除去のために重要な役割を果たしうるでしょう。」
 また、核合意を実現したイランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官の講演を直接聞くことができたのはとても刺激的でしたし、核軍縮に関わる各国の大使や元大使らと議論することができたのも学ぶところ大でした。
 なお、上の写真は、グラバー園で開かれた屋外夕食会で非常に力強いスピーチをなさった河野洋平元衆議院議長に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のバッジを贈呈し、ICANの仲間のイギリスのレベッカ・ジョンソンさんと3人で記念写真を撮ったときのものです。下の写真は、部会での議論の様子です。

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 一方、中東の紛争問題に関しては、シリアやイランの参加者から率直で生々しい話を聞くことができたことは大変ありがたいことでした。とはいえ、解決の道筋がみえたとはとてもいえません。国家と非国家主体の間で、深刻な戦争が複雑に入り組んだ形で続いているということを厳しく再確認したところです。武装グループへの武器供給を止める手だてはないものかという質問を何人かに投げかけてみましたが、これという方策はないというのが返答でした。これは以前、パレスチナの友人から聞いたことでもありますが、彼の地では子どもたちの多くが「将来はテロリストになりたい」と考えているということを聞きました。このような状況では解決は容易であるわけがありません。
 などということを10日遅れてブログに書こうとしていたところ、昨日、パリにおけるテロ攻撃が発生し、衝撃を受けているところです。

 パグウォッシュ会議については、地元長崎では連日大きく報道されていましたし、広島からも記者さんが多数来られていました。全国でどの程度報道されたかは分かりませんが、東京の家族も少しはテレビ等で見聞きしたといっていましたので、よかったと思います。
 なお、11月5日付の長崎新聞に中東問題に関して私のコメントが引用されていましたので、紹介します(↓)
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 パグウォッシュ会議はもともと「科学者の社会的責任」という大テーマを掲げて始まった運動ですが、科学技術と平和・社会という意味では今日、新しい課題がたくさん生まれています。遺伝子をいじる技術、超高度通信技術社会、ロボット技術などですね。そのいずれもが戦争と平和に深く直結しています。こうした方面についても今後より深く考えていかなければいけないと思いを新たにしました。

 より詳しくは、日本パグウォッシュ会議のウェブサイトをご覧ください。

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