[2013.11] 化学兵器禁止条約

 被団協新聞の連載コラム(非核水夫の海上通信)、11月号に以下の文章を寄せました。

化学兵器禁止条約
 今年のノーベル平和賞は化学兵器禁止機関におくられた。化学兵器を使用したとされるシリアに対し米国が軍事行動をちらつかせるなか、国際機関による平和解決の重要性が強調された形だ。
 今日のシリア問題は、十年前のイラクのデジャビュのようだ。大量破壊兵器疑惑を持たれたイラクに対し国連が査察に入ったが、米ブッシュ政権はこれを止めさせ、攻撃を開始した。フセイン政権は実力で打倒された。米国の行動はイラクを深刻な混乱の中に陥れ、流血は今日も続いている。
 シリアの化学兵器問題を武力ではなく国際法と国際機関で解決することは、過ちをくり返さない道ともいえる。
 大量破壊兵器のうち、化学・生物兵器には禁止条約がある。なかでも化学兵器禁止条約は国際機関と査察制度が整ったもっとも先進的な条約だ。まさに出番である。その次に続くべきは、核兵器禁止条約に他ならない。(川崎哲、ピースボート)

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