[2014.3] 核使用の現実的リスク

 被団協新聞の連載コラム(非核水夫の海上通信)、3年号に以下の文章を寄せました。

核使用の現実的リスク
 メキシコ・ナジャリットでの核の非人道性第二回国際会議での議論の多くは、昨年のオスロ会議と重なるものだった。放射線の長期的影響、核の冬による飢饉、核惨事には人道救援が不可能であることなどである。
 だが一つ、オスロ会議になかった議題がある。それは偶発的な核使用のリスクだ。かつて米空軍で核ミサイル運用に携わり現在「グローバル・ゼロ」を主宰するブルース・ブレア氏は、サイバー戦やテロで核が使用される危険性を語った。英王立国際問題研究所のパトリシア・ルイス氏は、これまでに誤って核が発射寸前に至った事例の多さを詳細に報告した。
 核抑止論とは、核を使う態勢をとることで結果的に核は使われないという理論だ。だが核兵器運用の実態をみれば、それがいかに現実離れしているかが分かる。まさに安全神話だ。リアリストを自認する方々にぜひ直視してもらいたい。(川崎哲、ピースボート)

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