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zoom RSS 核兵器禁止条約に50カ国が署名。早期に条約を発効させ、核兵器の時代を終わらせよう

<<   作成日時 : 2017/09/21 19:28   >>

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 9月20日、核兵器禁止条約の署名式に参加しました。初日だけで50カ国が署名したことは、素晴らしいスタートです(NHKの報道、朝日新聞の報道などご参照。署名・批准国のリストはこちら)。これから日本に帰ります(明後日23日には、国連大学で核兵器禁止条約に関するNGOのシンポジウムが開かれます)が、今回の核兵器禁止条約署名開始の意義について、取り急ぎツイッターでコメントしたことを以下に再掲します。

 核兵器禁止条約は、初日で50カ国の署名を得た。条約が発効するのに必要なのは50カ国の批准である。今回署名した国々がそれぞれ国内法手続きを経て批准すれば、条約は発効する。批准に障害となる問題が多くあるとは考えにくいので、核兵器禁止条約の来年内の発効も十分現実的に見通せる。

 署名した国が批准するのに障害があるとすれば、法的障害というよりも、米ロ仏など核武装国が圧力をかけてくるという政治的障害だろう。各国で批准手続きが速やかに進むように、核兵器禁止条約の重要性や緊急性についてきちんと情報提供をする国際的なサポートが必要になる。

 タイ、バチカン市国、ガイアナの3カ国は、既に昨日の署名式のときに批准書を持ってきて国連に提出した。このように、政治的な意思があれば、核兵器禁止条約への批准を速やかに行うことは十分に可能だ。

 もちろん今回の50カ国にとどまらず、さらに署名国を増やしていく取り組みが必要だ。核兵器禁止条約の意義は、仮に核武装国が参加しなかったとしても、圧倒的な数の非核国の力で核兵器の非人道性と違法性を規範として確立することにある。だから数は重要だ。

 交渉会議では122カ国が賛成票を投じ核兵器禁止条約を採択した。この122カ国には署名しない理由がない。さらに150超の国が核兵器の非人道性に関する共同声明や国際会議に参加している。これらの国がすべて核兵器禁止条約に入ることをめざしたい。まずは100、国連加盟国の過半数をとること。 

 北朝鮮問題があるから核兵器禁止条約に参加できないというのは全く逆だ。チキンゲームをいつまでも続けていけるわけがない。いずれ北朝鮮との非核化交渉を始めるほかない。その際に、北朝鮮を国際監視下で非核化する、すなわち北朝鮮を核兵器禁止条約に加入させるということが交渉の究極的目標となる。

 北朝鮮の核開発を止めるには米国の核が必要だという主張に合理的な根拠はない。米国が1万発近い核で武装する中にあって、北朝鮮は着々と核・ミサイル開発を進めてきた。米国の核があろうがなかろうが、北朝鮮は核武装を進める。その核武装という行為が間違っているという規範を作るのが、禁止条約だ。

 北朝鮮の核兵器をどうやって止めるのか。核兵器禁止条約は、すべての国に核兵器を許さないという国際ルールだ。核兵器禁止条約を発効させ、強力な規範にしていくことは、北朝鮮に対する抑制力としても有効だ。逆に「北が持つならこっちも核を持つぞ」とかいう議論は、状況を悪化しかさせない。

2017.9.21 川崎哲

下の写真は、署名式に集まった核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のメンバーら
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