[2018.2] 米国の核実験再開準備
被団協新聞の2月号に寄せた連載コラム(非核水夫の海上通信)を紹介します。
米国の核実験再開準備
米国が核爆発実験を再開するために必要な期間を大幅に短縮する方針であることが報じられた。冷戦時代に1000回以上の核実験を行った米国は、1992年以降核実験を停止している。だが96年の包括的核実験禁止条約(CTBT)には未批准だ。将来大統領が核実験の再開を決めた場合、2~3年の準備期間を経るというのがこれまでの体制だった。トランプ政権はこの準備期間を短縮し、最短半年で核実験を再開できるようにするというのだ。
政権は「簡易核実験」という形を打ち出した。これは技術改良のためより敵を威嚇する「政治目的」の実験だという。日本など同盟国を「安心させる」目的もあるという。北朝鮮の核やミサイル実験には単なる技術開発だけでなく政治的メッセージが込められているが、米国も同様のやり方で応えるとなれば、危険な軍拡競争につながりかねない。(川崎哲、ピースボート)
米国の核実験再開準備
米国が核爆発実験を再開するために必要な期間を大幅に短縮する方針であることが報じられた。冷戦時代に1000回以上の核実験を行った米国は、1992年以降核実験を停止している。だが96年の包括的核実験禁止条約(CTBT)には未批准だ。将来大統領が核実験の再開を決めた場合、2~3年の準備期間を経るというのがこれまでの体制だった。トランプ政権はこの準備期間を短縮し、最短半年で核実験を再開できるようにするというのだ。
政権は「簡易核実験」という形を打ち出した。これは技術改良のためより敵を威嚇する「政治目的」の実験だという。日本など同盟国を「安心させる」目的もあるという。北朝鮮の核やミサイル実験には単なる技術開発だけでなく政治的メッセージが込められているが、米国も同様のやり方で応えるとなれば、危険な軍拡競争につながりかねない。(川崎哲、ピースボート)
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