[2018.1] 核抑止論の嘘

 被団協新聞の2018年1月号に寄せた連載コラム(非核水夫の海上通信)を紹介します。

核抑止論の嘘
 現に核が存在する以上、核を禁止することではなく核を抑止することこそが現実的だとの主張は根強い。
 だが相手の核には核で備える必要があるというなら、あらゆる国が核を持ち始めることを防げまい。実際、米国の1万発近い核は北朝鮮の核開発を抑止しなかった。米国の核は9・11テロも防げなかった。自爆攻撃は核を恐れないからだ。そもそも第二次世界大戦後世界中で頻発する戦争や紛争を、核兵器は抑止してこなかった。米国の抑止力が機能しているというなら私たちが北朝鮮を怖いと思うことはないはずだ。北朝鮮が核を撃つかもとか米朝が戦争を始めるかもと私たちが感じている時点で、米国の抑止力は機能していない。
 核抑止が破れて実際に核が使われたら何が起きるのか。現実派と称する抑止論者たちはこの問いにまともに答えていないし、責任もとらない。(川崎哲、ピースボート)

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