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zoom RSS 国連軍縮広島会議に参加しました

<<   作成日時 : 2015/08/29 18:13   >>

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 8月27〜28日の2日間、第25回国連軍縮会議in広島に参加しました。ピースボート地球大学プログラム(「アジア共通の人間の安全保障」)を途中で抜けて(フィリピンのセブ島で船を下船し広島へ。明後日からシンガポールで船に再合流)の慌ただしい参加でしたので、会議初日には参加することができませんでした。しかし、核不拡散条約(NPT)再検討会議後の情勢、核兵器の非人道性と禁止条約といった実質的な議論は2日目の27日に行われ、そこには参加できました。私は市民社会の役割や軍縮教育を取り扱った「セッション4」でプレゼンをしました。
 私のプレゼンは、軍縮教育の実例としてピースボートの「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」プロジェクトを紹介し、とくに被爆70年の今年の4月〜7月には平和首長会議と連携した航海を行ったこと、ユース非核特使と被爆者が協力してあげた成果などを写真スライドを使って報告しました(ドキュメンタリー映画の予告編はこちら)。

 その上で、このような取り組みに関する今後の課題として、

(1)日本の被爆者に限らずグローバル・ヒバクシャと共に核実験や核兵器製造サイクルの他の段階の被害者と共に核兵器がもたらす人道上の影響に焦点を当てていくこと、

(2)ユース非核特使に関しては日本の若者だけではなく諸外国の若者に対しても積極的に委嘱し、各国で核兵器の被害を語ることのできる若い人々(学生だけでなく教師や外交官も)を育てていく必要性、

(3)核兵器の恐ろしさを学ぶだけの教育ではなくて、どのようにそのような破滅的な人道上の結末をもたらさないようにするか、核兵器を禁止し廃絶する道筋を考えその公論を喚起するような教育の必要性、

などを指摘しました。発言原稿はこちらです。こういったことを少しでも考える国や機関が出てくればありがたいのですが。

 日本政府は軍縮教育を市民社会との連携で実施していることを自負しておられるようなので、私は率直に「政府は、軍縮教育を行っているということを、軍縮そのものに取り組まないことの言い訳に使ってはならない」というふうに述べました。どれだけ、そのメッセージが伝わったか。

 核兵器の人道上の「影響」に関する議論は国際会議という形態ではもうほぼ出尽くしたので、ここからは政府も市民社会も、次の段階すなわち「禁止」の議論に入るべきである。このことは、私も述べましたし、外交官から専門家まで、議論の中心はそこにあったと思います。問題はどのような形で「禁止」の議論がなされるかということ。核保有国や同盟国は、核保有国も含む多くの国が参加する国連総会の作業部会を「全会一致」ルールの下で実施したいという意向。これに対して、核保有国の参加を必ずしも前提とせず、有志国による会議で議論を前に進めるという形(非人道性に関するノルウェー、メキシコ、オーストリアでの会議はまさにそういう形態でした)もありうる。このあたりがどうなるかということが、今回の会議でも議論されたし、今後の動向を見極める上でまさに鍵になると思います。日本政府は前者(核保有国を含めた国連総会プロセス)を好んでいると見られますが、果たしてそれで「禁止」へと向かうのか。私は、有志国プロセスを力強く前に進めるべきであると思うし、そのようなリーダーシップのないところで国連総会の下で全会一致制の議論をしたところで、約20年間停滞しているジュネーブ軍縮会議の二の舞になるだけだと思います。

 写真は、2015年8月28日付の朝日新聞(広島面)です。
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