[2013.6] 戦争認識 過去の苦痛を記憶に

 被団協新聞の連載コラム(非核水夫の海上通信)、6月号に以下の文章を寄せました。

戦争認識 過去の苦痛を記憶に

 橋下徹大阪市長が「慰安婦制度は必要だった」「米軍は風俗業を活用すべきだ」と発言し非難を集めている。
 一連の発言は女性をモノ扱いし男性兵士をも蔑視するもので、人間を戦争のコマと見ている。戦時に民間人を保護する国際人道法にも敵対している。
 日本が加害国であることへの認識も甘い。「他国も同様のことをしていた」との主張は、無反省を露呈している。
 だが橋下氏と同年代の私は、これは彼個人の問題でないと感じる。実際ネット上では、橋下擁護論も少なくない。
 根本的な問題は、戦争体験の認識が今日あまりにも軽くなっていることだ。人間の苦しみが記号化され情報となり「○○のためにやむを得なかった」と処理される。いつしか人々は、戦争を遂行する側の目線に立たされている。それを支えているのは忘却である。
 未来に向け、過去の苦痛を記憶に刻む運動の強化が必要だ。(川崎哲、ピースボート)

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