週刊金曜日:核軍縮の足を引っ張る日本--「朝まで生テレビ!」でかき消された指摘

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 7月24日深夜の「朝まで生テレビ!」で論争になったいくつかのポイントのうち(先の投稿はこちら)、「日本が核軍縮の足を引っ張っている」という問題について、昨日(8月28日)発売された週刊金曜日にて解説をさせていただきました。

週刊金曜日
2015年8月28日
(1053)号 580円(税込)
『朝まで生テレビ!』でかき消された指摘
核軍縮の足を引っ張る日本

川崎哲
「唯一の戦争被爆国」として核軍縮に率先して取り組んでいるはずの日本の外務省が、実は米国の核軍縮に反対していた。その事実を筆者はテレビの討論番組で指摘したが、周りは取り合わないばかりか、むしろ批判にさらされることに??。

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 この話題は、先の国連軍縮広島会議でも議論になりました。私が発言したパネルでは、「日本が核兵器の先制不使用政策にすら反対している現状についてどう考えるか」という質問が出ましたので、私は次のような趣旨のことを答えました。

 「いま世界では核兵器禁止条約への動きが盛り上がっている。核兵器を全面的に禁止しようというものだ。当然、核兵器のいかなる使用も禁止されることになる。
 ところが、こうした動きがあるさなかに、日本政府は核兵器の先制使用を禁止するという政策にすら反対しているという現状だ。これでは核兵器禁止条約などとても参加できないどころか、被爆国の日本がこのような政策を維持していると、禁止条約に向かう世界の動きの足を引っ張ってしまうことになる。
 オバマ政権の下で、核兵器の先制不使用(あるいはそれに近い核の「唯一目的」政策)政策をとるかどうかということが大きな問題になった。その際に、日本と同様に米同盟国であるオーストラリアは、そのような政策をとってもらってもオーストラリアとしては構わないという宣言をした。日本は、それすらしていない。
 問題なのは、日本がこれほどまでに核兵器に依存した安全保障政策をとっているということを多くの日本国民が知らないことだ。以前、朝まで生テレビで、日本はアメリカの核軍縮の足を引っ張っていると述べたら、何ておかしなことを言う人だ、と奇人変人扱いされた。
 核兵器の悲惨さに関する教育はもちろん大事だが、それと共に、日本が核兵器に関してどのような政策をとっているかということに関する教育をやらなければならない。そこがきわめて遅れている」

 実際、国連軍縮会議の別のパネル討論でも、スイスの大使が、核兵器の非人道性との関係で核兵器の役割の縮小の必要性を語っていたし、オーストラリアの外務次官補は同国が核の「唯一目的」政策についてアメリカと協議の上「問題ない」という政策を発表していたことを語りました。日本の場合、そのような面で国際的に胸を張れるような政策が一つもないのが現状です。これではさすがに、まずいです。

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